INTERVIEW

率直なご意見をいただきました。

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アトピー治療
沖ヨガインストラクターまなみん。
40代

まずは勇気をもって豊富温泉で湯治を試してほしい!考えるだけでは答えは出ないから。

皮膚疾患が酷かった時の状態やお気持ちをお聞かせ下さい。
痒みというのは、冷静さを奪います。
いつもなら許せることが許せなくなる。のんびり観ていた景色すらイライラする。人の言葉が許せない、気遣ってかけてもらった一言にすら、反感が湧く。
自分が自分でどうなったのか分からないと思うほどの不安定感。
痛いのも辛いけれど、痒いのって地味にとても辛いんです。
しかもそれによって眠れなくなり、さらに悪循環が増してゆく。
じゃあ薬を使って抑えるかとなると、それで一生保ってゆける気がしない。逃げ場のない苦しさともどかしさ、藁にもすがる想いでありながら、人の想いを素直に受け取れない自分がいたり。
とにかく、グチャグチャに乱れた過去が何度もありました。
ステロイド治療で辛かったことや、治療をやめた(やめようと思った)理由を教えてください。
残念ながら、過去には『信頼できるドクター』に出会えなかったです。
ゆっくり話を聴いていただいたこともなく、ただ症状を観て薬を塗るように言われ、なるべく掻かないようにと言われ。病院に行って薬をもらっても、ひとつも安心感はなかったし、むしろ不安が増すばかり。
そのうちに、根気よく相性の良いドクターを探す気力もなくなり。
そして、ステロイド治療を続ける気力はもう残っていませんでいませんでした。不安要素は、さらに薬の副作用を助長したのかもしれないと、今になって思います。
豊富温泉へ来てから、アトピー性皮膚炎に理解のあるドクターは多々いらっしゃるし、ステロイドを使うか否かという選択ではなく、ハナシを聴いてくれるドクターにも出会えたし、不安を少しでも軽くすることが大切だ、と言っていただくこともあったし。
アトピー性皮膚炎と向き合うことは、=薬を使用するか否か、ではないと私は思います。生活全体をもっと広く見渡してみることの大切さを教えてくれたのも、私にとっては豊富温泉でした。
湯治という治療方法を知ったきっかけを教えてください。
困り果てて、ネットサーフィンをする中でたまたま出会った豊富温泉の公式サイトから。
豊富温泉での湯治を選んだ理由を教えてください。
豊富温泉の公式サイトを観て、直観的に『ここに行きたい』と思ったから。よく調べてみたら、かなり遠い!それでも。ここに行きたいと直感的に思った自分の感覚を信じて、行くコトにしました。それが10年前の夏です。(2009年)
湯治を始める前はどの様な不安がありましたか?
散々皮膚症状で苦しんできたものの、湯治という治療法を選択したのは初めてて、最初はかなり半信半疑。
しかも私が初めて豊富温泉を訪れた頃は、総合案内所がない時代。説明を聴くでもなく、相談するでもなく、なんとなく始まった湯治療養。
最初の頃は、『とにかく長い時間入ると良い』と、すでに湯治に訪れていた方に教えていただき、その通りにしていました。体力は奪われるし、疲れて動くゆとりもなくなる。ホントに長い時間入るほうが良いのか?
それから、様々な入り方を試してみるようになりました。
湯治をしてどの様な変化がありましたか?
初めて湯治療養に来た、2009年の夏。
2週間強の湯治で、驚くほどに改善。
それからしばらく、状態を保ちながら暮らせていました。
湯治を通して皮膚疾患の治癒の他に得たものはありますか?
『脱保湿』という選択肢。
それまでは、まったく考えつかない策でした。
私はかなりの保湿依存だったのですが、何度もくじけながらトライしてみて、今では健全に皮脂が出るようになりました。人間のチカラってすごいですね。
他の湯治に来られている方とはどのような関わりがありますか?
初めて湯治に訪れた10年前に出会った方と、今でもつながりがあったりします。私は今、豊富温泉で運動教室をさせていただいているので、細く長く、全国につながりを持てるのも、ここ豊富温泉の面白いところです。
湯治に興味がある方へメッセージなどありましたらお願いします。
ひとまず来てみてください、勇気を持って。
どうしようとあれこれ考えても、結局答えはでません。
まずはトライしてみること。
合う合わないがあるけれど、ひとまずそれを試しに来てみてくださいね。